【令和7年度】キャリアアップ助成金の申請期限はいつまで?

 「契約社員やパートの方を正社員にしたいけれど、コストや手続きが心配…」

そんな中小企業の方にぜひ知っていただきたいのが「キャリアアップ助成金」です。

この助成金は、契約社員やパートといった非正規雇用の従業員が、企業の中でキャリアアップしていくことを支援する助成金制度です。正社員化への支援や、スキルアップのための研修費用や、賃金アップに取り組む際にも活用でき、人材育成と企業の成長を強力にサポートしてくれます。実際に多くの中小企業がこの助成金を活用し、従業員の定着率アップやモチベーション向上につなげています。

とはいえ、「助成金って手続きが複雑そう」「期限がよくわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、令和7年度のキャリアアップ助成金の申請期限や申請の流れについて、初心者の方にも分かりやすく解説します。制度をうまく活用して、働きやすい職場づくりと企業の成長に役立てましょう。

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目次

【令和7年度版】キャリアアップ助成金の申請期限はいつまで?

キャリアアップ助成金の申請期限は、原則として令和7年度(2025年度)の終了日、2026年3月31日までとされています。

ただし、すべてのケースでこの日が最終期限というわけではありません。

キャリアアップ助成金には様々なコースがあり、各コースや取り組み内容によって、申請できるタイミングや締め切が異なるため注意が必要です。

たとえば、正社員化コースでは、以下のように支給申請のタイミングは決まっています。支給対象の従業員を正社員に登用し、その後6か月間賃金を支払った日の〝翌日から2か月以内“に申請しなければなりません。この期間を過ぎてしまうと、条件を満たしていても助成金が受け取れなくなる可能性があります。

つまり、「2026年3月31日までに申請すれば大丈夫」と考えていても、取り組みが完了していなければ申請できないという点に注意が必要です。

また、助成金を申請するには、取り組み開始前に「キャリアアップ計画書」を管轄の労働局へ提出することが必要です。この計画書は、企業がどのような目的で、どのように従業員のキャリアアップをおこなうかを事前に示す大切な書類です。この書類を提出しないまま取り組みを始めてしまうと、助成金の対象外となってしまうため、必ず事前に準備して提出しましょう。

「年度末までに出せばよい」と思っていると、思わぬ落とし穴に陥ることもあります。取り組みの内容に応じた正しいスケジュール管理と、余裕を持った準備が、助成金活用成功のカギです。

キャリアアップ助成金 申請期限の早見表

キャリアアップ助成金は、コースごとに申請のタイミングや期限が異なります。以下に主なコースと、その支給申請期限の目安を一覧でまとめました。 

自社が活用したい内容が、どのコースに該当するのか、事前に確認し、余裕をもって準備を進めましょう。

キャリアアップ助成金 申請期限の早見表

※支給申請の起点となる「6か月分の賃金支給」は、各コースの取り組みを実施した後に継続して支払う必要がある。

※社会保険適用時処遇改善コースでは、取り組み内容によって「支給対象期間」が異なるため、詳細は厚生労働省の資料等で確認すること。

申請はどう進める?キャリアアップ助成金の基本的な流れ

キャリアアップ助成金は、非正規雇用の従業員のキャリアアップを支援する心強い制度ですが、申請にはいくつかのステップがあり、初めての方にとってはやや複雑に感じるかもしれません。ここでは、助成金申請の全体像を掴んでいただくために、基本的な流れをステップごとにわかりやすく解説します。

キャリアアップ助成金の基本的な流れ

支給までにかかる時間

申請が受理されてから実際の支給までには、通常2〜4か月程度かかります。申請件数の多い時期や不備がある場合には、それ以上の時間を要することもあります。スムーズな受給のためには、余裕を持ったスケジュールで準備することが大切です。

不明な点があれば、迷わず専門家へ

キャリアアップ助成金は、企業にとって大きなメリットがある一方で、申請手続きは複雑で、専門的な知識が求められる場面も少なくありません。

「どのコースが自社に最適なのか?」「必要な書類が多すぎて手が回らない」「申請期限までに間に合うか不安…」といった声も少なくありません。

そのような場合は、社会保険労務士(社労士)など専門家に相談するのが有効です。

社労士は、申請企業に代わって書類作成や手続きを代行し、受給までのプロセスをしっかりとサポートすることができます。プロのサポートを受けることで、申請ミスや手戻りを防ぎ、安心して制度を活用することが可能になります。

申請で失敗しないためのポイントとは?よくある注意点

キャリアアップ助成金の申請では、ちょっとした見落としや準備不足が原因で、不支給となるケースも少なくありません。

「せっかく準備したのに、申請が通らなかった…」という事態は、ぜひ避けたいところです。

ここでは、多くの企業がつまずきやすいポイントと、それを回避するための具体的な対策をご紹介します。申請前に一度チェックしておくことで、トラブルの予防につながります。

このようなポイントは、見落としがちなものばかりですが、事前に確認し、手続きを丁寧に進めることで回避が可能です。

不安な点があれば、社労士などの専門家に相談することで、申請の成功率を高めることができます。

まとめ

キャリアアップ助成金は、非正規雇用の従業員の能力向上や定着を支援し、結果として企業の生産性向上や競争力強化にもつながる、「人への投資」を後押しする返済不要の制度です。

 ただし、この制度を正しく活用するためには、計画的な準備と、期限やルールに則った申請手続きが不可欠です。「2026年3月31日が原則の申請期限」とされていますが、実際にはコースごとに細かな提出期限や要件が定められているため、早めの確認が重要です。

申請の流れやポイントを理解し、余裕をもって準備を進めることで、助成金を確実に活用することができます。

 「制度は知っているけど活用したことがない」「書類の準備が大変そうで不安…」と感じている場合は、社会保険労務士(社労士)に相談することをおすすめします。社労士は、助成金に関する申請手続きを専門的にサポートしており、書類の作成から受給までを安心して任せることができます

 キャリアアップ助成金を上手に活用し、人材が長く活躍できる職場づくりを目指していきましょう。

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